M1チップの開発、半導体不足、急激な円安など、MacBookProの値段が変動しそうな要因が近年は多くあった。しかし、MacBookProはいつが買い時なのだろうか。値段の推移の特徴を調べるため、日米MacBookProの直近7年の価格推移を追ってみた。
調査方法
InternetArchiveにより、2017年から2023年までの10月以降で最も早いスナップショットを確認する。 スペックは、8GBユニファイドメモリ/512GBストレージ、CPUはMacBookProとして最も低い基本的な性能でオプションをつけないものとした。 その価格を以下に記載する。 尚、以前の日本のMacBookProは税別表記だったため、当時の消費f税で税込の金額を計算した。
調査結果
日MacBookPro（https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/macbook-pro/13インチ） 2017年12月：238,464円（税込） 2018年10月：238,464円（税込） 2019年11月：242,880円 （税込）//ここから消費税10%に増税、どちらも税別220,800円 2020年10月：170,280円（税込） 2021年10月/Intelチップ：207,680円（税込） 2021年10月/M1チップ：170,280円（税込） 2022年10月：206,800円（税込） 2023年10月：206,800円（税込）
米MacBookPro（https://www.apple.com/shop/buy-mac/macbook-pro/13-inch） 2017年10月：1999ドル 2018年10月：1999ドル 2019年10月：1999ドル 2020年10月：1999ドル 2021年10月/Intelチップ：1799ドル 2021年10月/M1チップ：1499ドル 2022年10月：1499ドル 2023年10月：1499ドル
参考：為替レート（米ドル対円相場(仲値)・ユーロ対円相場（仲値） 一覧表 | 七十七銀行） 2017年10月1日：112.73円/USドル 2018年10月1日：113.92円/USドル 2019年10月1日：108.19円/USドル 2020年10月1日：105.55円/USドル 2021年10月1日：111.43円/USドル 2022年10月1日：144.81円/USドル 2023年10月1日：149.58円/USドル
結果から見出されたポイント
- M1チップ搭載MacBookProは、Intelチップ搭載MacBookProと比べて17パーセント前後程度安価
- 日本は2021年から2022年の間で「22.3」パーセント円安が進んでいるが、MacBookProの物価上昇は「17.5」パーセントしかない。次の1年で更に多少の円安が進んだがMacBookProの価格に変動はない。このことから、MacBookProは為替の影響を緩やかに受けると言えそうだ（為替ほどダイナミックな値動きをしない）
- M1チップに切り替わる2021年に、Intelチップは在庫処分的な値下げをした
- 米MacBookProの価格は圧倒的に安定的
感想
「いまは過剰な円安だけどMacBookProっていつ買うのがいいんだろう」という疑問からこの調査を始めたが、価格推移を眺めているととても安定的でApple社の値付けにフェアな感じを覚えた。 例えば「もう既に円ドル相場は110円や120円だ」というように今よりも円が高くなっていれば、少し時期をおいてMacBookProも値下げすることを見越して待つ価値はあるだろうと思う。しかし、今の段階であえてそれを待つという必要性もなさそうだ。